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- 余田 翔平
- 国立社会保障・人口問題研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Remarriage and Changes in Life Course Patterns
- サイコン カラ ミル ライフコース ノ ヘンヨウ
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説明
本稿では,再婚率の(1)趨勢,(2)階層差,(3)趨勢変化の階層差に着目して記述的分析を行った.『日本版総合的社会調査(JGSS)』にイベントヒストリーモデルを適用した結果,以下の知見が得られた.第1に,近年の離死別コーホートほど,再婚ハザードは低下している.第2に,男性よりも女性のほうが,低学歴層よりも高学歴層のほうがそれぞれ再婚経験率が高い.第3に,学歴と再婚経験との正の関連は近年の離死別コーホートほど明確に現れており,一方で再婚経験率の性差は縮小傾向にある.<br>以上を踏まえると,日本社会では「離死別者の非再婚化」が進展しており,未婚化・晩婚化のトレンドとあわせて考えれば,無配偶の状態に滞留するリスクがライフコースを通じて高まっていると推測される.さらに,こうしたライフコースの変化は社会全体で一様に広がっているわけではなく,階層差を伴っている.
収録刊行物
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- 家族社会学研究
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家族社会学研究 26 (2), 139-150, 2014
日本家族社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680294082176
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- NII論文ID
- 130005303358
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- NII書誌ID
- AN10092691
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- ISSN
- 18839290
- 0916328X
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- NDL書誌ID
- 025935732
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可