岡山県北部における素材生産業者の地域特性とマネジメント戦略

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タイトル別名
  • Regional Characteristics and Management Styles of Logging Enterprises in Northern Okayama Prefecture
  • オカヤマケン ホクブ ニ オケル ソザイ セイサンギョウシャ ノ チイキ トクセイ ト マネジメント センリャク

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説明

素材生産業者の経営動向は,地域の林業構造の違いにより加工段階直送と従来型市場送りに分化しつつあると考えられ,加えて生産規模要因が関連している。本稿では,岡山県北部における素材生産業者の実態とマネジメント戦略について,8社の素材生産業者と原木市場へ聞き取り調査を基に,ドラッカーのマネジメントの理論とマーケティング・ミックスの枠組みを援用し分析を試みた。岡山県北部は,真庭・津山地域の製材業を中心に製材産地が形成され1975〜1980年頃に最盛期を迎えたが,90年代以降は,製材産地の規模は縮小し,原木価格も優位性が失われている。素材生産業者のマネジメント戦略は従来型市場送りを維持し,戦略や生産規模により,元請型と下請型の2つに分類される。とくにそのマネジメント戦略は,伐採体系から販売に至るまで,原木市場との関係に強く規定され,良質材生産を志向する地域特性が大きく影響し,他地域の直送型素材生産業と大きく性格を異にしている。

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