災害/復興における家族と支援

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タイトル別名
  • Disaster and Recovery: Institutional Design for Families and Their Support
  • 災害/復興における家族と支援 : その制度設計と課題
  • サイガイ/フッコウ ニ オケル カゾク ト シエン : ソノ セイド セッケイ ト カダイ
  • —その制度設計と課題—

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説明

自然災害が頻発する日本においても,東日本大震災(2011年)の地震・津波,その後の原子力発電所事故の複合災害は社会に衝撃を与え,被災地において個人/家族/地域への影響は計りしれない.災害分野は個人/コミュニティを軸に構築されていて,“家族”は健全に機能し自己完結することが当然視され,その直接的な対象ではない.復興の側面においては災害発生日の住民票を基準とした「罹災証明世帯」と「世帯主」が支援の対象となり,世帯構成員への支援は既存する社会保障の枠組みの範疇に限られていて,世帯単位と個人単位という日本の制度設計の課題が浮き彫りになる.それは介護や育児のような特別な支援を必要としない,「問題のない家族」への支援がないことにかかわっていると考える.コミュニティ再構築/まちづくりが実践される中,家族カフェの創設など自由な「家族づくり」への取組みを検討する時期がきたのではないか.

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