平成26年5月に新潟県上下浜で発生した水難事故時の遡上する波浪の動態把握について

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タイトル別名
  • ANALYSIS OF WAVE RUN UP DYNAMICS AT JOGEHAMA BEACH
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平成26年5月に新潟県の上下浜海岸において,突然襲来した高波浪で遡上した海水で児童3名及び救助者2名の計5名が溺死する水難事故が発生した.本研究では,この水難事故の事故発生原因の解明を目的として,現地調査や波浪解析,数値計算を実施した.本研究では,まず事故当時の海象状況を把握した後に,事故時と似た海象時に現地調査を実施し,縦断測量およびUAVを用いて波浪が砂浜を遡上する挙動を把握した.また,UAV取得画像より地形データを作成して地形的特徴を把握した.この地形データを用いて水平2次元および鉛直2次元の数値計算をおこない,遡上時の流速および砂浜上の水位変動を把握した.数値計算の確からしさは実地形の1/20縮尺の造波水路実験で確認した.その結果,砂浜を遡上する波の流速は最大で6m/s,水位は1m近くとなった.

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