鹿島灘南端部の汀線変動の特徴

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タイトル別名
  • STUDY ON SHORELINE VARIABILITIES OBSERVED AT THE SOUTHERN END OF KASHIMANADA COAST
  • カシマナダ ナンタンブ ノ テイセン ヘンドウ ノ トクチョウ

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抄録

鹿島灘南部(鹿島港-波崎漁港,延長約17 km)の南端部の約4 kmの範囲の汀線変動をXバンドレーダにより6年間(2009年12月-2015年11月)にわたり観測した.Xバンドレーダの観測結果より平均画像を作成し,汀線位置をおおよそ2日間隔で読み取った.対象域の南端には波崎漁港があり防波堤が沖合約1kmまで延びている.また,侵食対策として複数のヘッドランド,突堤が設置されている.ヘッドランドと突堤を境界とする4区間毎に観測結果を分析した.各区間の平均的な汀線位置は観測期間中,継続的に前進していた.各区間の汀線が延びる方向(汀線勾配)を求めた.漁港から離れた区画では,入射波浪の季節的な変動に応じたサイクリックな汀線位置の前進・後退と汀線勾配の変動が見られた.一方,漁港直近の区画の汀線変動は異なる様相を示し,いわゆる港湾の防波堤が砂を呼び込むという表現で説明される堆積過程が見られた.

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