書誌事項
- タイトル別名
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- COASTAL DISPERSAL OF RIVER-DERIVED SUSPENDED RADIONUCLIDES DUE TO A FLOOD EVENT AROUND THE MOUTH OF NIIDA RIVER, FUKUSHIMA
- シュッスイ イベント ニ トモナウ フクシマ シン タガワ カコウ シュウヘン カイイキ ニ オケル ケンダクタイ ホウシャセイカクシュ ノ カイヨウ ブンサン ニ ツイテ
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説明
二級河川福島県新田川の流域には福島原発事故直後に大量の137Csが大気経由で沈着し,河道内には高濃度の137Csが吸着した土砂が堆積していた.本研究では,荒天・出水イベントによる事故直後の新田川河口および沿岸域における陸域起源の137Csインベントリを定量的に評価するために,iRIC-Nays2DHをベースとした平面2次元河道モデルを用いた高出水時の河川流量および粒径別土砂流入フラックスの計算結果を用いて,同河口域における新田川由来の懸濁態137Csの海洋分散解析を行った.河口域観測結果等も併せて検討した結果,2011年5月末の大出水時に新田川から流入した懸濁態137Csは,約一ヶ月経過しても70%程度が河口付近に残存していること,流入した懸濁態137Csは再懸濁と再輸送を繰り返しながら数ヶ月以上の長い時間スケールで再分配され,長期的には河口域から散逸することが示唆された.
収録刊行物
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- 土木学会論文集B2(海岸工学)
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土木学会論文集B2(海岸工学) 72 (2), I_757-I_762, 2016
公益社団法人 土木学会