制御困難時におけるオペレーターの精神変動に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the operator's mental activity under unexpected
  • セイギョ コンナンジ ニ オケル オペレーター ノ セイシン ヘンドウ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

複雑で大規模なシステムは、人間の操作に対する応答の遅れが大きいため、制御が難しいと言われている。このようなシステムの手動制御に関しては、オペレーターのスキル獲得とパフォーマンスとの関係が検討されてきた。一方、先行研究では背景脳波に基づいてスキル獲得と精神変動との関係を明らかにしている。そこで本研究では、シミュレーターを用いてオペレーターが制御困難な状態に陥った際のθ波成分(4〜8[Hz])の電位を調べ、その時の精神変動を明らかにすることとした。試行中の被験者の背景脳波は、国際式10-20法に基づいて測定した。また、被験者は19歳から23歳までの男子12名とした。実験の結果、制御困難に陥った試行ではθ波電位が有意に高くなることが判った。この結果についてθ波に関する知見に基づいて検討したところ、制御困難に陥ると状況を評価しようとするために精神集中が高まることが示唆された。

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