サルコイドーシスの鑑別診断 -肉芽腫性ぶどう膜炎-

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タイトル別名
  • Differential Diagnosis from Diagnosing Sarcoidosis - Granulomatous Uvitis -
  • サルコイドーシス ノ カンベツ シンダン : ニクガシュセイ ブドウマクエン

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抄録

サルコイドーシスは非感染性肉芽腫性ぶどう膜炎の代表である.サルコイドーシスを疑って検査をすすめていく過程で,他の原因疾患によるぶどう膜炎を除外しなければならないが,「サルコイドーシス診断基準と診断の手引き-2006」の「眼病変の診断の手引き」には6つの鑑別すべき疾患があげられている.そのうち,肉芽腫性ぶどう膜炎を呈する結核性ぶどう膜炎,ヘルペス性ぶどう膜炎,および眼内悪性リンパ腫を取り上げ,それぞれの眼所見やサルコイドーシスと鑑別するための検査について述べた.結核は最もサルコイドーシスと鑑別が必要な疾患であるが,眼外結核の合併が少ないため,いまだ確定診断は困難である.ヘルペス性ぶどう膜炎(急性網膜壊死)や眼内悪性リンパ腫については,前房水や硝子体などの眼内液を利用した検査を積極的に行い,サルコイドーシスとの鑑別を速やかにつけ,特異的な治療を開始することが必要である.

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