Local Muscles を活性化させる振動刺激方法の検討

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  • Examination of stimulating vibration that revives Local Muscles method
  • Local Muscles オ カッセイカ サセル シンドウ シゲキ ホウホウ ノ ケントウ

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抄録

近年、体幹部の安定性を求めるトレーニングは、アスリートの強化や腰痛治療を進める上で不可欠である。体幹の安定性を得るためには、Cresswell らによって提唱された、体幹を固定する筋群(Local Muscles)と体幹の動きに関わる筋群(Global Muscles)の内、いかにLocal muscles の活動性を高めるかが重要であるとされている。我々は先行研究で、高負荷運動でのLocal muscles 活性化に有効な運動方法の報告を行った。しかし、この方法はアスリートに対してのトレーニングとしては有効なものであるが、体力低下者や高齢者、疼痛を伴う人には、その負荷量が強すぎて実践しにくい方法であった。そこで今回、振動刺激によるLocalmuscle に対する活性化を検討した。対象は、健常男性52 名(17.0 ± 0.8 歳、171.0 ± 5.5 cm、63.2 ± 5.4 kg)。筋の活性化を判断する評価は、超音波診断装置を用い、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋の筋厚を測定し、3 筋合計厚から各筋の比率を算出した。振動刺激装置は、Redcord Stimula(Redcord.co 社製)を使用し、振動周波数は30 Hz で、振幅は弱とした。運動課題は上下肢を空中に腕立て肢位で静止姿勢をとらせ、上肢、下肢、それぞれから振動刺激を入力した時の体幹筋厚を計測した。その結果、外腹斜筋、内腹斜筋の収縮を抑え、腹横筋収縮を増大する方法は2 台のRedcord trainner を用い、上肢から振動刺激を加えることによって、腹横筋を効果的に収縮させることが可能であったことが確認された。低運動負荷におけるLocalmuscles を活性化させる方法は、振動刺激によって効果があることが確認できた。

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