公立中・高等学校の女性校長の登用 : 47都道府県第1号の分析に基づいて

DOI 機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Appointment of Female Principals in Public Middle Schools and High Schools in Japan : Based on Analysis of the First Female Principals in Each of the 47 Prefectures
  • コウリツ チュウ ・ コウトウ ガッコウ ノ ジョセイ コウチョウ ノ トウヨウ : 47 トドウフケン ダイ1ゴウ ノ ブンセキ ニ モトズイテ

この論文をさがす

抄録

本研究は,47都道府県の公立中学校と高校の女性校長登用のパイオニア期を担った女性初,すなわち女性校長第1号の登用過程を女性小学校長第1号とも比較しつつ,<教職ジェンダー>というフィルターをとおして歴史的に照射することを意図する。研究方法は,量的調査法により,文部科学省等の統計調査と地方新聞,地方教育史,退職女性校長会機関誌等によりデータを収集した。 結果,第1号登用は,第Ⅰ期1940年代と第Ⅱ期1980年代以降という2つの山があった。第Ⅰ期は,一連の占領政策,教育の民主的な政策の一環としてもたらされたものと捉えられる。第Ⅱ期は,男女共同参画推進の一連の動きが,女性校長登用の追い風として機能したことが示唆される。しかし,中・高校の女性校長第 1号が登用されて50年以上を経ているにも関わらず,2012年度現在,女性校長が一人もいない「ゼロ県」が高校で3府県ある。「独り県」が中・高校で未だ8県あることも指摘した。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ