子どもの発達段階を考慮した英語指導法の効果 : 記憶と知的好奇心に焦点を当てて

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タイトル別名
  • The Effects of English Instructional Method Considering Developmental Stages of Children : Focusing on Memory and Intellectual Curiosity
  • コドモ ノ ハッタツ ダンカイ オ コウリョ シタ エイゴ シドウホウ ノ コウカ : キオク ト チテキ コウキシン ニ ショウテン オ アテテ

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抄録

本研究は,小学生用デジタル英語教材『太郎と花子のLet’s Learn English!』(長谷川・安藤,2013)の根幹となる指導法の効果を検証することを目的とした。そのため,教室での一斉指導で同一の指導法に基づき,「手作り教材と肉声を使用して行う従来型(A方式)」と「開発したデジタル教材を使って行う新案型(B方式)」とで比較した。小学校5・6年生32名を対象に両方式で指導後,まず,記憶の残存状態を「記憶テスト」で確認した結果,A方式は10分後から1週間後まで,B方式は10分後から2週間後まで,それぞれ記憶の減衰は少なく,学習した英語フレーズの80%以上を想起できた。次に,授業直後に「意識調査」をした結果,「楽しかったですか?」という質問項目への肯定的回答は,A方式では91%,B方式では89%を占めた。 また,「勉強になりましたか?」という質問項目への肯定的回答は,A方式とB方式でともに94%を占めた。 したがって,子どもの発達段階を考慮して開発した教材の根幹となる指導法は,学習事項が記憶に残るばかりでなく,「楽しい」と同時に「勉強になる」ことから知的好奇心も喚起できると考えられた。

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