書誌事項
- タイトル別名
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- Psychological considerations of Shintoistic worship : can we explain the concepts of gods psychologically?
- シントウテキ シンコウシン ノ シンリテキ ブンセキ カミ ノ トラエ カタ オ シンリガクテキ ニ セツメイ デキル カ
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説明
日本人の心理的特性である「敏感さ」から,日本人の精神的基盤の一つと考えられる神道の特徴を分析した。基本的には,「敏感さ」ゆえに,様々な身近な現象に対して霊性や神性を感じる。そのために多くの神性を感じる多神教的性質が現れたり,生命力を感じるといったアニミズム的な感じ方になると考えられる。 また,自然に感じることが主になり,意識的な信念の必要性を感じないために,無宗教的態度が現れる。抽象的な概念よりも,現世利益を追求するといった世俗的感じ方を重視する信仰も生まれた。不幸な死を遂げた者への恐れの感情から,怨霊思想が生まれ,先祖との感情的結び付きから,祖霊崇拝が生まれた。敏感さゆえに状況の変化に応じ霊性の感じ方も変わり,新しい神を生みだすことになったと考えられる。現実に感じられない神を努力して信じる一神教と違い,抽象的な展望を含まない世俗的感じ方に基づく神への信仰が日本人の宗教的態度の特徴と考えられた。
収録刊行物
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- 植草学園大学研究紀要
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植草学園大学研究紀要 3 (0), 17-26, 2011
学校法人 植草学園大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680300392832
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- NII論文ID
- 110009579165
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- NII書誌ID
- AA12412714
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- ISSN
- 2433555X
- 18835988
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- NDL書誌ID
- 11253057
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
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