<b>不正会計事例と監査実務における対応 </b>

書誌事項

タイトル別名
  • The Auditor’s Responses to Fraud in an Audit of Financial Statements
  • 不正会計事例と監査実務における対応
  • フセイ カイケイ ジレイ ト カンサ ジツム ニ オケル タイオウ

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説明

<p>最近,有価証券報告書等に虚偽記載があるとして,企業に課徴金が課される事例が増加傾向にあり,監査人が監査先の不正会計等を発見できなかったことに対して,過失を認定し,損害賠償を命じる判決が出されている。また,大手監査法人をめぐる巨額訴訟事案が発生している。</p><p>本稿において,高まる監査リスクに対処するため,最近の不正会計事例の概要と不正の手口を検討し,問題の所在を整理し,今後の監査実務における対応策を考察する。</p><p>監査人は,企業のビジネスモデル・業界慣行等を十分に理解し,重要な虚偽表示が行われるリスクに的確に評価し,監査計画の策定,実証的手続を確実に実行し,監査結果の要約・意見形成・審査等,各段階において,職業的専門家としての相当な注意を払って,深度ある監査を実施することが必要である。職業的専門家としての懐疑心の保持,事業上のリスク等を重視したリスク・アプローチの徹底,深度ある監査手続の確実な実施が,監査リスクへの何よりの対策である。</p>

収録刊行物

  • 現代監査

    現代監査 2012 (22), 24-33, 2012

    日本監査研究学会

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