書誌事項
- タイトル別名
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- Empirical Analysis on Business Risk and Audit Fees
- ビジネス・リスクと監査報酬の関係についての実証分析
- ビジネス ・ リスク ト カンサ ホウシュウ ノ カンケイ ニ ツイテ ノ ジッショウ ブンセキ
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抄録
<p></p><p>本稿では,PCAOB等によるAQIに関する議論に貢献することを目的として,クライアントのビジネス・リスクと監査報酬の関係を分析する。リスクの高い企業ほどより多くの監査資源を費やす必要があり,必然的に監査報酬は上昇する。この関係について,ビジネス・リスクの測定時点と監査報酬の計測方法にバリエーションをもたせ,包括的に分析することが,本稿の目的である。Stanley[2011]に基づき分析モデルを構築し検証したところ,次の結果をえた。まず,監査報酬変化額の分析からは,①過去3年間の平均ビジネス・リスクが低い企業ほど当期に監査報酬が増加することがわかった。次に,監査報酬額の分析からは,②過去3年間のビジネス・リスクが高い企業ほど,当期の監査報酬が高くなることが判明した。これらの結果は,先行研究の結果とは必ずしも整合しておらず,監査の品質を定量的に捉えるという試みに対して,国ごとに異なる考案が必要であることを示唆している。</p>
収録刊行物
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- 現代監査
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現代監査 2017 (27), 123-133, 2017
日本監査研究学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680305305216
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- NII論文ID
- 130005975618
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- NII書誌ID
- AN1058098X
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- ISSN
- 18839533
- 18832377
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- NDL書誌ID
- 029549315
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可