局所陰圧閉鎖療法と人工真皮を組み合わせた下肢慢性創傷治療の検討

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タイトル別名
  • The use of artificial dermal scaffolding combined with negative pressure wound therapy of chronic wound in the lower extremities with a combination of artificial dermal scaffolding and postoperative negative pressure wound therapy
  • キョクショ インアツ ヘイサ リョウホウ ト ジンコウ シンピ オ クミアワセタ カシ マンセイ ソウショウ チリョウ ノ ケントウ

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抄録

下肢慢性創傷治療においてデブリードマン後のwound bed preparationには様々な方法がある.一つにscaffoldとして人工真皮を使用する方法がある.これにより真皮様組織を早期に構築することが可能となった.また,negative pressure wound therapyとしてV.A.C.®ATS治療システムを使用する方法があり,良好な肉芽組織を構築することが可能となっている.双方とも非常に有効な治療法であるが,一方で人工真皮とnegative pressure wound therapyを併用しての下肢慢性創傷の治療報告は少なく,双方を併用しての治療検討を組織所見とともに行うこととした.対象は2012年3月から9月まで埼玉医科大学病院形成外科・美容外科で入院加療を行った下肢慢性創傷6名とした.検討は,デブリードマン後人工真皮を貼付し,再建時貼付した部位と貼付が及ばなかった部位での肉芽組織の比較検討を行った.結果,血管密度,細胞密度双方で有意差(P<0.01)がみられた.そして良好なwound bed preparationを得ることができ,再建を行うことができた.下肢慢性創傷治療においてデブリードマン後に人工真皮の貼付とnegative pressure wound therapyの併用は,良好なwound bed preparationが得られた.

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参考文献 (13)*注記

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