Solvent-assisted flavor evaporation装置を用いた高真空蒸留と香気エキス希釈分析法によるほうじ茶葉香気寄与成分の特定

  • 水上 裕造
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Identification of Key Odorants in Roasted Green Tea by Using Solvent-Assisted Flavor Evaporation Apparatus under High Vacuum and Application of the Aroma Extract Dilution Analysis
  • Solvent-assisted flavor evaporation ソウチ オ モチイタ コウシンクウ ジョウリュウ ト コウキ エキス キシャク ブンセキホウ ニ ヨル ホウジ チャバ コウキ キヨ セイブン ノ トクテイ

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抄録

ほうじ茶葉自体に含まれる香気寄与成分を特定するため,SAFE装置を用いた高真空蒸留で香気エキスを得て,希釈分析法で香りを解析した。その結果,Fdf10から10000を示す香気寄与成分として50成分が検出された。また,本研究では新たな茶の香気成分として,furfuryl mercaptaneと2-vinyl-3,5-dimethylpyrazineを同定した。ほうじ茶に最も強く影響する香気成分は2-ethyl-3,5-dimethylpyrazineと4-hydroxy-2,5-dimethyl-3(2H)-furanoneであった。次いで, 香りに影響する成分は2-acetyl-1-pyrrolline,(Z)-1,5-octadien-3-one,furfurylmercaptane, 2,3-diethyl-5-methylpyrazine,(E,E)-2,4-nonadienal, β-damasconeおよびβ-damascenoneの7成分であった。

収録刊行物

  • 茶業研究報告

    茶業研究報告 2012 (113), 113_55-113_62, 2012

    日本茶業学会

参考文献 (2)*注記

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