われわれの行っている巻き爪治療

書誌事項

タイトル別名
  • Novel Surgicalprocedure for Incurvated Nails
  • ;Bipedicle Nailbed-periosteal Flap Method
  • -双茎爪床骨膜弁法-

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説明

われわれは巻き爪に対して, 全抜爪を行わず, 爪甲露出部のみの部分抜爪を行ったのちに手術を行っている。 両側の側爪郭に切開を加えて, 爪床骨膜弁は双茎皮弁として挙上する。 このときに, 中枢側に切開を延長して, 弯曲している部分の爪母は切除する。 次に, 骨ヤスリを用いて末節骨遠位部の骨棘を削り, 末節骨背側も平坦化する。 最後に, 側爪郭の皮膚を2~3mm の幅で脱上皮して, その上に双茎爪床骨膜皮弁を両側に開いて縫合する。 本法を9例22趾に対して施行し, 全例において形態は改善し, 症状も軽快した。 <br>全抜爪を行わないために, 術後の爪甲変形は少なく, 爪甲が元の長さまで戻る期間も短かった。 また, 爪床骨膜弁は双茎皮弁として挙上するので, 血行は良好で, 創傷治癒にも有効であった。

収録刊行物

  • 創傷

    創傷 3 (4), 167-173, 2012

    一般社団法人 日本創傷外科学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680313887616
  • NII論文ID
    130004552980
  • DOI
    10.11310/jsswc.3.167
  • ISSN
    1884880X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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