4週間をこえて陰圧閉鎖療法を施行した症例の検討

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タイトル別名
  • Negative Pressure Wound Therapy; Cases Need Prolonged Therapy for More Than Four Weeks for Wound Healing

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説明

局所陰圧閉鎖処置の保険算定期間は3週間であり,最長で4週間まで認められているが,時として4週間でも不十分な場合がある。VAC療法4週間に引き続いて,局所陰圧閉鎖療法(NPWT)を施行した症例について検討した。検討対象は当院でVAC療法を施行した32症例で,4週間以内に創閉鎖可能となりVAC療法終了となった群(VAC群)は全体の78%,VAC療法4週間以降NPWTを延長,施行した群(NPWT延長群)は全体の22%であった。NPWT延長群では,VAC療法中の骨露出,ポケットの改善が乏しかった。4週間以降のNPWT期間は平均43日であり,NPWT延長の結果,71%が創治癒にいたった。4週間のVAC治療でも創治癒にいたらない場合には,経時的に創治癒遷延の要因を評価し改善していく必要があると同時に,NPWTを延長することにより多くの症例で創治癒を得られていた。

収録刊行物

  • 創傷

    創傷 4 (3), 178-184, 2013

    一般社団法人 日本創傷外科学会

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