矯正用チタンモリブデン合金製牽引スプリングにおける曲げ角度の効果 : 有限要素法による解析

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タイトル別名
  • Effect of bending angles in orthodontic retraction springs made from a titanium molybdenum alloy wire : A finite element analysis
  • キョウセイヨウ チタンモリブデン ゴウキンセイ ケンイン スプリング ニ オケル マゲ カクド ノ コウカ : ユウゲン ヨウソホウ ニ ヨル カイセキ

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抄録

本研究の目的は,犬歯を牽引する矯正用スプリングの性能を評価することである.使用したスプリングはチタンモリブデン合金(TMA)製のワイヤーで,垂直ループにゲーブルベンド,アンチローテーションベンド,ティップバックベンドを付与した.このスプリングにおける犬歯と固定歯の長時間にわたる矯正移動を,有限要素法によってシミュレーションした.その結果,犬歯は,最初傾斜と回転し,その後整直していった.ゲーブルベンドとアンチローテーションベンドの大きさが適切な場合,時間が経過した後,犬歯は歯体移動した.また,ティップバックベンドは固定歯の傾斜を防止するのに有効であった.固定歯の傾斜を防ぎ,犬歯を歯体移動させる最適な3つの曲げ角度を決定することができた.さらに,ヤング率の低いTMAワイヤーを用いることで,約2mmの空隙閉鎖を行うことができた.

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