特別養護老人ホームの生活相談員が行うソーシャルワーク実践の構造に関する検討

書誌事項

タイトル別名
  • A Structural Equation Modeling of the Practice of Residential Social Workers in Nursing Homes
  • トクベツ ヨウゴ ロウジンホーム ノ セイカツ ソウダンイン ガ オコナウ ソーシャルワーク ジッセン ノ コウゾウ ニ カンスル ケントウ

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抄録

本論文は,実践力の乏しさが問われて久しい特別養護老人ホーム生活相談員を対象に,そのソーシャルワーク実践に焦点を当てて,業務構造を実証的に検討したものである.関西圏の生活相談員を対象に郵送調査を実施した.欠損値の無かった415の回答を使用し,「苦情等相談対応実践」「入所入院対応実践」「計画評価実践」「連携調整実践」「施設運営実践」の5因子を一次因子,相談員ソーシャルワーク実践を上位因子に置いた5因子2次因子モデルを設定し,適合度を確認した.CFI=0.979, TLI=0.974, RMSEA=0.068と統計的な許容水準を満たした.尺度のCronbachαは,0.869であった.基本属性とソーシャルワーク実践の関連を確認した結果,役職が高いほどソーシャルワーク実践が多く行われていたが,社会福祉士資格や福祉系大学卒業の有無と実践に関連は見られなかった.相談員養成の在り方の検討必要性が示唆された.

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