東日本大震災被災住民の生活について─多賀城市仮設住宅住民への聞き取り調査から─

  • 古本 尚樹
    公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター研究部

書誌事項

タイトル別名
  • The lives of the residents in the disaster areas of the Great East Japan Earthquake : Interviews with temporary housing residents in the City of Tagajo
  • 東日本大震災被災住民の生活について : 多賀城市仮設住宅住民への聞き取り調査から
  • ヒガシニホン ダイシンサイ ヒサイ ジュウミン ノ セイカツ ニ ツイテ : タガジョウシ カセツ ジュウタク ジュウミン エ ノ キキトリ チョウサ カラ

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抄録

目的 : 東日本大震災被災住民が生活するにあたり, 課題や今後の目標, 支援について把握する.<br>方法 : 2013年7月に多賀城市内の仮設住宅に住む被災住民のうち男性2名, 女性6名に聞き取り調査を行った (本論文で記述するのはそのうち有効な回答のあったものを抽出している) .<br>結果 : 顔見知りの人も多く, 大きなトラブルはないが, 高齢者の割合が多く, 集会に出席しない人について危惧される. ここの仮設住宅には支援で全国各地からいち早く, ボランティアが来てくれて助かった. 仮設住宅へ入居当初は風呂の追い炊きがなかったり, 街路灯がなく周辺が暗い等の問題があったが, 多賀城市に要望したら大部分かなえてくれた. 通常の場合と比較して仮設住宅の住民に車椅子利用の被災者が多いので, 大きな地震が発生したら支援をだれがするのか等が心配である.<br>結論 : 復興住宅の建設, 入居の徐々に決まりつつあり, 集まってくれた被災者には大きな問題はないように見られた. しかし, 集会に来られない階層の存在, 高齢者が抱える課題が明らかとなり, 彼らへの支援が必要ではないか (保健等を含め) .

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参考文献 (1)*注記

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