我が国家計の金融資産におけるリスク許容度
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- 山口 勝業
- イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社 取締役会長
説明
<p>我が国の家計金融資産に占める有価証券投資の比率が低いのは,日本人のリスク許容度が低いためであろうか? リスク許容度はリスク選好度とリスク許容量の二つの要素で構成される.本研究では実際の我が国家計の財政状態によるリスク許容量を計測するため,「平成26年全国消費実態調査」の家計データを勤労者世帯と非勤労者世帯に分け,年齢層別・年収水準別・地域別の視点から分析した.一般に,勤労者世帯よりも非勤労者世帯が,若年層よりも高齢者が,金融資産総額が多いだけでなく株式や投資信託など有価証券(リスク性金融資産)を多く保有する傾向が見られた.これは家計のライフサイクル上で住宅ローン負債がリスク許容量への制約になっているためであると考えられる.</p>
収録刊行物
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- 行動経済学
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行動経済学 9 (0), 68-75, 2017
行動経済学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680321254272
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- NII論文ID
- 130006903492
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- ISSN
- 21853568
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可