骨盤内癒着病変に対する癒着剥離術

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骨盤内癒着病変に対する内視鏡下治療の適応について検討した。当科不妊外来患者で, 平成4年1月から平成6年6月までの期間に腹腔鏡にて骨盤内癒着と診断した症例のうち, 経過観察可能であった100例を対象とした。腹腔鏡施行後の自然妊娠は, 癒着の程度が軽度の症例がほとんどであった。腹腔鏡下癒着剥離術を施行した群では術後の自然妊娠は未施行群の約2.5倍であった。腹腔鏡下癒着剥離術の効果は施行年齢の上昇とともに低下する傾向を認めた。高度癒着剥離症例では, 腹腔鏡下癒着剥離術は手技的にも困難であり, 卵巣, 卵管のいずれでも1/3を越えるdense adhesionを有する場合, 腹腔鏡下癒着剥離術を行う意義は少ないことが示唆された。

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