債券投資家の予想利回りカーブの期間構造と債券市場の関係性

DOI
  • 吉田 知紘
    京都大学大学院経営管理教育部経営科学専攻博士後期課程,MU投資顧問株式会社
  • 加藤 康之
    京都大学大学院経営管理研究部

抄録

<p>本研究では,QUICK月次調査〈債券〉の調査結果を基にして,新発2, 5, 10, 20年日本国債の1ヵ月先予想利回りカーブ及びその変動に対して主成分分析を行い,期間構造の抽出を試みた.その結果,実際の債券市場で見られるイールドカーブ及びその変動の共通成分である水準・傾斜・曲率ファクターと類似の3ファクターが予想利回りカーブ及びその変動においても観察された.また,予想利回りカーブから抽出した水準・傾斜・曲率ファクターの変動を説明変数として,日本の国債市場の動向を反映するNomura-BPI国債指数の変動との関係性についてVARモデルを用いて分析した結果,予想利回りカーブの水準や曲率ファクターの変動が影響している一方,傾斜ファクターの変動は影響していない可能性を明らかにした.</p>

収録刊行物

  • 行動経済学

    行動経済学 10 (Special_issue), S16-S19, 2017

    行動経済学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680321697408
  • NII論文ID
    130006697219
  • DOI
    10.11167/jbef.10.s16
  • ISSN
    21853568
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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