アレの背理における注目と注目の流れ
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- 犬童 健良
- 関東学園大学経済学部経営学科
説明
アレの背理(Allais' paradox)は期待効用理論によって説明できない現実の人々のリスク選択を示す例題として知られる.プロスペクト理論や後悔理論はアレの背理を説明できる代替理論だが,問題によってモデルが変化することを系統的に説明できない.本論文では可能な結果の比較についての注目の強さをオプションごとに追加的に質問した.実験結果からは,後悔への注目は安堵よりも強いこと,後悔が生じる比較ではリスクをとる人は安全を選ぶ人よりも注目が強いこと,および確実な金額との比較において後悔が双焦点であるかどうかが,共通比効果の有無や共通結果削除後の選択に影響することが見い出された.
収録刊行物
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- 行動経済学
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行動経済学 6 (0), 70-73, 2013
行動経済学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680322445952
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- NII論文ID
- 130004554946
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- ISSN
- 21853568
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可