特別セッション:株式市場急落後の反発に関する分析~シミュレーション研究との比較~
書誌事項
- タイトル別名
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- A Rebound after a Sharp Fall of Stock Markets—Comparing a Simulation Study—
抄録
株式市場においては,大きなイベントが発生し市場全体が急落したとき,その後上昇する場合がある.多くの実証分析によりオーバーリアクション仮説が唱えられているものの,シミュレーションや理論モデルの研究はほとんどなく未解決問題である.本研究では,東証株価指数(TOPIX)配当込みのデータを用いて大幅な急落時に反発が多いことを実証的に示し,先行研究であるシミュレーション研究の結果と整合的な理論モデルの構築を行った.その結果,急落時に多くのファンダメンタルな投資家が考えている適正株価よりもさらに下落し,その後適正だと考えている株価に戻っていくことが示され,必ずしもオーバーリアクション仮説が必要ではないことが分かった.さらに,ファンダメンタル投資家しか存在しないと仮定しても,効率的市場仮説では説明できない,ボラティリティクラスタリングなどの実証現象を説明できる可能性があることを示した.本研究では,シミュレーション,実証分析とも整合的な理論モデルの一例を構築し,実証分析,理論モデル,シミュレーションを比較検討しつなぎ合わせることが出来たことも本研究の成果であると考えている.
収録刊行物
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- 行動経済学
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行動経済学 4 (0), 33-38, 2011
行動経済学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680322500992
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- NII論文ID
- 130004554889
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- ISSN
- 21853568
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可