回転せん断試験による砂礫粒子の破砕特性評価

  • 佐藤 完
    筑波大学 システム情報工学研究科
  • 北島 弘子
    Texas A&M University, College of Geosciences 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター
  • 高橋 美紀
    産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター
  • 松島 亘志
    筑波大学 システム情報系

書誌事項

タイトル別名
  • EVOLUTION OF GRAIN CRUSHING DURING ROTARY SHEAR TEST

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抄録

砂礫粒子の破砕特性を評価するために,粒子形状の角張った山砂と丸い川砂の二種類の試料を用い,回転数,回転速度,拘束圧を変化させて回転せん断試験を実施した.また,試験前後の試料の粒度分析を行った.その結果,どの条件でも十分にせん断が進行すれば,間隙比とせん断応力比,試料の粒度分析から得られるフラクタル次元は,同様の定常状態に達すること,粒子破砕およびそれに伴う体積圧縮は,回転の比較的初期の段階でより顕著に進行すること,回転速度の変化は今回の実験条件の範囲(0.21≦γ≦210(1/s))ではせん断応力,間隙比の変化に顕著な影響を及ぼさないことなどがわかった.その上で,二試料の単粒子破砕実験結果を基に,回転せん断試験の結果を系統的に評価できるマイクロメカニックスモデルの構築を行い,せん断に伴う体積圧縮は,間隙率とせん断ひずみが両対数で直線的な関係があること,圧縮が顕著に始まるせん断ひずみは,与える拘束圧と単粒子破砕強度の比によって表現されること示した.

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