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- 雷 桂林
- 東京大学
書誌事項
- タイトル別名
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- フテイ メイシ シュゴブン ノ バメン ビョウシャ キノウ
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抄録
本稿では、不定名詞は主語になりにくいにもかかわらず、不定名詞主語文が大量に存在しているという言語事実に対して、構文機能の角度から同構文の成立する条件を探ってみた。不定名詞主語文の主語には一定の描写的要素が含まれる必要がある。それは、不定名詞は描写的要素を伴ってはじめて定名詞に近い情報を持ち、主語の位置に現れる資格をもつようになるためである。また、このような描写された不定名詞は主語になっているものの、定名詞と等価ではないため、更に述語も描写的要素を伴わなければならないという制約を受ける。本稿は、不定名詞主語文がこのように一定以上の具体性を必要とするのは、同構文が場面描写機能を果たさなければならないためだと考える。
収録刊行物
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- 中国語学
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中国語学 2008 (255), 137-156, 2008
日本中国語学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680327995904
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- NII論文ID
- 130003714069
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- NII書誌ID
- AN00144904
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- ISSN
- 18841287
- 05780969
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- NDL書誌ID
- 025610697
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可