“来” “去” の連接機能

書誌事項

タイトル別名
  • "ライ""キョ"ノ レンセツ キノウ

この論文をさがす

抄録

本稿は連動構造や介詞構造などと “来” “去” が共起した “X [来/去] Y” 構文を研究対象とし、その統語的・意味的特徴及び構文成立の過程を明らかにすることを目的とする。 “X [来/去] Y” 構文は、方向補語 “来” “去” を含む使役移動表現とその目的をあらわす動詞句によって構成された連動構造に由来すると考えられる。こうした統語環境下において再分析が促されることで、 “来” “去” は連接機能を担う虚詞へと文法化し、その働きによって、「Yに対する準備行為としてのXをあらわす」という独自の意味関係でXとYを繋ぎ合わせる。

収録刊行物

  • 中国語学

    中国語学 2008 (255), 95-115, 2008

    日本中国語学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ