現地調査と室内実験によるビーチロック形成メカニズムの検討

書誌事項

タイトル別名
  • STUDIES ON THE BEACH ROCK FORMATION MECHANISM BY FIELD SURVEYS AND LABORATORY EXPERIMENT

説明

本研究では,形成過程中と考えられる新しい年代のビーチロックを対象に,生態工学的視点による現地調査,その結果を基にサンゴ砂礫の固化実験を行い,ビーチロック形成メカニズムの検討をした.調査を行った石垣島吉原海岸のビーチロックは,現代の人工物が固着されているなど比較的新しい形成年代であり,現在も形成途中と考えられた.ビーチロックの表層面には緑藻,シアノバクテリア(藍藻)などが着生し,膠結部のSEM-EDXによる観察ではCa, Siの細粒分を含むセメント様物質が確認された.室内実験では,潮汐に連動した有機物反応による酸性化とアルカリ化の周期的な変動が計測され,Caの溶脱と結晶化に深く関係するなど,ビーチロック形成に係る新しいメカニズムを明らかにした.

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参考文献 (2)*注記

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