事例分析に基づく既存港湾施設の改良設計の現状と課題

書誌事項

タイトル別名
  • CURRENT SITUATION AND PROSPECTS OF REFOMATION DESIGN FOR EXISTING PORT FACILITIES

抄録

近年,港湾では既存施設を対象とした改良事業が増加しているが,改良設計を進める上での技術的課題とその解決方法を明確化したものはない.そこで,本研究では,全国の改良設計事例を収集し,改良の目的や方法に着目し分析することにより,既存港湾施設の改良設計の現状と課題について取りまとめた.現状については,船舶大型化に対応した係留施設の増深など,社会情勢の変化に応じた要請への早急な対応が既存港湾施設の改良事業の特徴であることを明らかにした.また,改良設計上の課題は,長期の供用期間中における設計法等の変更や,点検診断が困難なことによる既存部材の評価方法などであることを示した.その上で,改良設計の枠組の構築に向けて,改良設計の基本事項と課題への対応の方向性を示した.

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