自転車通行空間における利用者の視線・挙動特性に関する実験的研究

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タイトル別名
  • AN EXPERIMENTAL STUDY ON CHARACTERISTICS OF CYCLIST'S EYE MOVEMENT AND BEHAVIOR ON BICYCLE FACILITIES
  • ジテンシャ ツウコウ クウカン ニ オケル リヨウシャ ノ シセン ・ キョドウ トクセイ ニ カンスル ジッケンテキ ケンキュウ

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抄録

近年,車道上に自転車通行空間の整備が始まっているが,新たな通行空間における利用者特性は明らかになっていない.今後,通行環境を自転車に配慮して設計するためには,特に利用時の視線や挙動,さらにはそれらの関係を把握しておく必要がある.本研究では,自転車専用通行帯(以下,自転車レーン)の整備された地区において,自転車利用者の視線と挙動を計測する実験を行った.視線特性と情報提供との関連性を分析した結果,自転車レーンでは歩道上と比較して利用者が安定して高速走行していること,走行速度が高くなると遠くを見やすく,水平方向の視野が狭くなりやすい傾向が示された.これらの結果に基づき,走行速度と周辺への注意に関する仮説を示し,自転車通行空間における利用者特性を考慮した,路面表示等の設置に対する考え方を提案した.

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