シラン系含浸材を用いた叩き落し部近傍の再劣化低減工法の提案

書誌事項

タイトル別名
  • PROPOSAL OF PREVENTION METHOD FOR RE-DEGRADATION NEAR KNOCK DOWN PART USING SILANE TYPE PENETRANTS

抄録

道路橋床版の塩害劣化が進行すると,かぶりコンクリートに浮き・剥離が生じる.このことから,第三者被害を予防するため,剥落する前に当該箇所を叩き落し,露出した鉄筋へ亜鉛成分が混入された防錆剤を塗布する.しかし,母材に塩化物イオンが残存している場合などには,稀に再劣化が生じる.本研究では,シラン系含浸材を用いて,叩き落し部と母材コンクリートの間の電気抵抗を高め再劣化を低減する工法を提案した.はじめに,モルタルとコンクリート供試体によるフィジビリティースタディーを実施した.次に,道路橋から切り出した床版を用いた試験を実施した.それらの結果,叩き落し後の5.5年間相当に亘り,再劣化を低減できることを確認した.以上のことから,本研究で提案する工法は,塩害劣化した床版の当面の緊急処置として有効であると考える.

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被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680331919488
  • NII論文ID
    130004962062
  • DOI
    10.2208/jscejmcs.70.19
  • ISSN
    21856567
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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