データ同化を用いた高速道路サグ部における渋滞現象の分析

  • 高嶋 望都
    立命館大学大学院 理工学研究科環境都市専攻
  • 塩見 康博
    立命館大学 理工学部環境システム工学科

書誌事項

タイトル別名
  • MONITORING TRAFFIC FLOW DYNAMICS AT SAGS: DATA ASSIMILATION APPROACH

抄録

本研究では,高速道路ネットワーク上の渋滞多発地点であるサグ部を対象にマクロ交通流理論と観測システムを連立させたデータ同化手法を用いて交通状態推定システムを構築した.まず,サグ部の交通状況の再現に適したフィルタを選択するために,拡張カルマンフィルタ及びパーティクルフィルタを用いて精度比較を行い,後者の非線形な事象への有用性を確認した.また,本システムを用いることで,検知器では観測されない交通流モデルのパラメータ(臨界交通密度及び自由流速度)の変動が可視化され,パラメータによって渋滞現象を表現できることを示した.その上で,パラメータ変動から渋滞対策である走光型速度回復誘導システムの効果を検証したところ,臨界状態の車間距離確保の効果と速度を引き上げる効果があることが示唆された.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (8)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ