測位値に基づく歩行経路の逐次推定におけるネットワークの誤差に関する検討

  • 中西 航
    東京工業大学 環境・社会理工学院土木・環境工学系
  • 布施 孝志
    東京大学 大学院工学系研究科社会基盤学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • MAP MATCHING METHOD WITH CONSIDERATION OF ERROR IN NETWORK COORDINATES

説明

歩行者行動の高解像度な把握により街路上の施設配置の高度化などが見込まれる.一般に,高解像度に捉えた歩行軌跡は道路ネットワークの真上には存在しない.しかし,ネットワークに測位値を吸着させる従来のマップマッチング手法は,軌跡をネットワーク上に復元することが前提であるという課題を有する.そこで本研究では,ネットワークが有する誤差を連続空間上で明示的に考慮する手法を提案する.歩行軌跡のネットワークからのずれを潜在変数と捉え,これをGNSS測位値により測位誤差を考慮しながら逐次推定する手法である.誤差を有する観測から,ネットワーク上で移動を記述でき,かつ実際の位置をネットワーク上に限定しない軌跡を得る定式化を行うとともに,複数の設定におけるシミュレーションデータへの適用を通し,その有用性を示した.

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参考文献 (10)*注記

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