バングラデシュ・デルタ地帯における破砕レンガを有効活用した住民参加型農道整備

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書誌事項

タイトル別名
  • PARTICIPATORY RURAL ROAD REPAIR METHOD APPLIED BY THE WASTE BRICK IN THE DELTA OF BANGLADESH

説明

バングラデシュの国土の大部分はデルタ地帯であり,雨季に未舗装農道は泥濘化し通行性能が低下する.本論文では農道通行性改善を目指し,沿線住民が実施可能な簡便な道路整備手法を検討した.廃棄処分されるレンガを破砕し土のう中詰材と表層材に利用する手法を提案し,試験施工と雨季の状況確認から,施工性,単価,有効性を確認した.さらに破砕レンガや粘性土との混合物の,道路材料としての力学的特性を把握した.実践結果を他地域多様な条件下での適用に資するため,追加実験を行い,定量的な根拠に基づく施工手順を確立した.そのマニュアルをもとに,住民が提案手法による道路整備を継続し実施する準備が行われている.住民とNGO等が連携し提案手法が運用されることで,これまで後回しにされてきた農道整備状況が改善される可能性がある.

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