札幌市のPM2.5濃度に対する都市・越境汚染の寄与評価

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タイトル別名
  • Contribution of urban and transboundary air pollution to PM2.5 concentrations in Sapporo
  • サッポロシ ノ PM2.5 ノウド ニ タイスル トシ ・ エッキョウ オセン ノ キヨ ヒョウカ

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説明

我が国の都市におけるPM2.5汚染は、大陸から長距離輸送されてきた微小粒子(越境汚染)と都市内で排出・生成した微小粒子(都市汚染)が混合している状態であり、それぞれの寄与を把握することは、都市大気の改善に取り組む上で重要である。本研究では、微小粒子の光学特性に着目し、その指標であるSSA(単一散乱アルベド)、B/N比(吸収係数/粒子個数比)を用いて、札幌市を例に、実測から都市・越境汚染の寄与を評価する手法の開発を試みた。その結果、観測期間中(2014年6月~12月)の札幌の都市大気は、常時70%以上が越境汚染に支配されていたことが示唆され、また越境汚染割合は、夏季に減少し、秋季に上昇するという季節変動が得られた。この評価手法を用いることで、都市大気汚染へのより適切な対策の選択が可能になると期待される。

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