都市・自然河川ならびに下水処理水中における微量金属スペーシエーション:相模川流域での事例研究

  • 和田 光央
    東京工業大学 環境・社会理工学院 土木・環境工学系
  • 藤井 学
    東京工業大学 環境・社会理工学院 土木・環境工学系

書誌事項

タイトル別名
  • TRACE METAL SPECIATION IN URBAN AND NATURAL RIVERS AND EFFLUENT WATERS: A CASE STUDY IN THE SAGAMI RIVER BASIN
  • トシ ・ シゼン カセン ナラビニ ゲスイ ショリ スイチュウ ニ オケル ビリョウ キンゾク スペーシエーション : サガミガワ リュウイキ デ ノ ジレイ ケンキュウ

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抄録

鉄や銅,亜鉛など河川水中の微量金属は水生生物にとって必須栄養素であるが,過剰に存在すると毒性を呈する場合がある.金属の生物利用性・毒性は溶存態全金属濃度ではなく溶解性無機金属濃度に依存することが知られており,金属の存在形態,スペーシエーションを把握することが水生生物の保全に重要である.本研究では相模川流域において鉄と銅を対象とし,排水等の人間活動の影響を受ける本流(都市河川)とその影響が小さい支流(自然河川)での微量金属スペーシエーションを解析,比較した.その結果,自然河川では溶存有機物質濃度が比較的小さく,その影響で生物利用性が高い溶解性無機金属の割合が大きくなることが示唆された.

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参考文献 (11)*注記

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