廃CCA処理木材の適正処理・資源化システム構築に関する研究~解体・再資源化業者への実態調査とCCA成分除去法の実験的検討~

  • 阿賀 裕英
    北海道立総合研究機構環境科学研究センター
  • 古市 徹
    北海道大学 大学院工学院環境創生工学部門
  • 石井 一英
    北海道大学 大学院工学院環境創生工学部門
  • 谷川 昇
    財団法人日本産業廃棄物処理振興センター

書誌事項

タイトル別名
  • TUDIES ON PROPER TREATMENT AND RECYCLING SYSTEM FOR CCA-TREATED WOOD WASTE - FACT-FINDING SURVEY FOR DEMOLISHERS AND RECYCLING COMPANIES AND EXPERIMENTS FOR REMOVAL TECHNIQUE OF CCA COMPONENTS -

説明

廃CCA処理木材の適正処理・資源化システムの構築を念頭に,以下の内容を体系的に調査した.まず分別処理の現状について解体業者へのアンケート調査やリサイクルルートのサンプル調査,文献調査を行った.その結果,約71%のCCA処理木材が分別漏れしており,サンプルから検出されたCCA成分は支障の可能性あるレベルであった.また,現状の適正処理方法とされる焼却埋立や直接埋立についても問題を指摘し,分別徹底と資源化システムの必要性を示した.続いてCCA処理木材の分別徹底を前提に,CCA成分の希硫酸抽出条件を検討した.その結果,0.5N硫酸による50℃,8時間の処理で,有機炭素の溶出を2%に抑えつつ,CCA成分を90%前後除去することができ,木質成分や金属成分の合理的な資源化の可能性を示した.

収録刊行物

参考文献 (4)*注記

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