流木を利活用した地域熱供給システムの検討

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タイトル別名
  • Study of Heat Supply System Employing Driftwood and Timber Biomass
  • リュウボク オ リ カツヨウ シタ チイキ ネツ キョウキュウ システム ノ ケントウ

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抄録

本研究では,ダム流木の乾燥・燃焼特性を明らかにした上で,木質燃料(薪,チップ)として,森林バイオマスと合わせて近隣ホテルへ熱供給する場合のコスト試算を行い,低コストでの熱供給システムの可能性を検討した.具体的には,熱需要密度の高い温泉観光地の熱需要量・位置を調査し,各ホテルに木質ボイラーを設置する場合,面的な地域熱供給を行う場合など合計9つのCaseについて,建設・運転・燃料調達費用を積み上げ式で計上し,最も費用が低いCaseを導出し,現状の熱供給システムとのコスト比較を行った.その結果,チップボイラーを各ホテルに設置するCaseが最も費用が低く,この場合現状の重油ボイラーによる熱供給システムと比較して運転・燃料費用は約半分に低減できることが分かり,建設費を考慮した場合でも4~8年で初期コストを償還できることなどが明らかとなった.

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