促進エージングによる都市ごみ焼却主灰中鉛の不溶化機構の解明

  • 植浦 大樹
    京都大学 工学研究科都市環境工学専攻
  • 高岡 昌輝
    京都大学 工学研究科都市環境工学専攻/地球環境学堂
  • 大下 和徹
    京都大学 工学研究科都市環境工学専攻/地球環境学堂
  • 藤森 崇
    京都大学 工学研究科都市環境工学専攻/地球環境学堂
  • 塩田 憲司
    京都大学 工学研究科都市環境工学専攻
  • 國松 俊佑
    大阪ガス株式会社 エネルギー事業部
  • 前田 洋
    大阪ガス株式会社 エネルギー事業部

書誌事項

タイトル別名
  • STABILIZATION OF LEAD IN MUNICIPAL SOLID WASTE INCINERATION BOTTOM ASH BY ACCELERATED AGING TECHNOLOGY
  • ソクシン エージング ニ ヨル トシゴミ ショウキャクシュ カイ チュウ ナマリ ノ フヨウカ キコウ ノ カイメイ

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抄録

本研究ではガスエンジン排ガスを用いた促進エージングによる焼却灰有効利用技術に注目した.これは灰温度が300-400℃になるように焼却灰をガスエンジン排ガスに曝し,重金属の溶出を抑制させる現象を指す.先行研究では,促進エージングに伴い重金属の中でも特に鉛の溶出量が低下することが確認されているが,その機構は明らかにされていない.そこで,処理条件による促進エージングの効果の違いを確認し,さらに焼却灰中鉛の不溶化機構を解明することを本研究の目的とした.実験の結果,焼却灰は300℃,気固比4kg-排ガス/kg-焼却灰の条件で促進エージングを行い処理後に1mm以上に分級することで溶出基準および土壌含有量基準を満たすことがわかった.また促進エージングに伴い焼却灰中鉛は炭酸塩だけでなく比較的難溶性の鉱物種に取り込まれ安定化している可能性が示された.

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参考文献 (1)*注記

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