ステップ流入が窒素含有廃水を処理するDHSリアクターに与える効果

  • 段下 剛志
    長岡技術科学大学大学院 工学研究科 エネルギー・環境工学専攻
  • DAO Hoang T. N.
    長岡技術科学大学大学院 工学研究科 エネルギー・環境工学専攻
  • 幡本 将史
    長岡技術科学大学 産学融合トップランナー養成センター
  • 高橋 優信
    東北大学大学院 工学研究科
  • 牧 慎也
    長岡技術科学大学技学研究院 技術科学イノベーション専攻
  • 山口 隆司
    長岡技術科学大学技学研究院 技術科学イノベーション専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of wastewater step-feeding on a DHS reactor treating nitrogen rich wastewater
  • ステップ リュウニュウ ガ チッソ ガンユウ ハイスイ オ ショリ スル DHS リアクター ニ アタエル コウカ

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抄録

本研究は,400 mgN/L程度のアンモニア態窒素を含有するメタン発酵脱水ろ液の部分硝化を目的とし,DHSリアクターを用いて連続処理実験を行った.廃水のpHは8.4程度であったが,初期の運転条件では硝化の進行に伴い処理水のpHが6.0程度まで低下し,亜硝酸酸化が抑制できなかった.pHの低下を抑制することを意図して廃水の2段および4段ステップ流入を適用し,初期の運転条件との処理性能を比較した.4段ステップ流入では流下水のpHが7.5~8.0程度に維持されており,生成された亜硝酸・硝酸態窒素のうち,約90%を亜硝酸態窒素として蓄積させることができた.運転終了時に保持汚泥の脱窒活性を測定したところ,26~49 mg-N/g-VSS/dayであり,流下に伴い活性値が上昇したことから,ステップ流入の適用はDHSリアクターを用いた脱窒の促進にも効果的であると考えられた.

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参考文献 (11)*注記

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