大腸菌の不活化と光回復を考慮した紫外発光ダイオード(UV-LED)の評価

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タイトル別名
  • EVALUATION OF UV LIGHT EMITTING DIODE, UV-LED, AT DIFFERENT WAVELENGTHS IN THE INACTIVATION AND PHOTOREACTIVATION OF <i>ESCHERICHIA COLI</i>
  • ダイチョウキン ノ フカツカ ト ヒカリ カイフク オ コウリョ シタ シガイ ハッコウ ダイオード(UV-LED)ノ ヒョウカ

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抄録

給水栓において水道水を消毒するPoint-of-Use(POU)型浄水装置に紫外発光ダイオード(UV-LED)を適用する場合, 紫外線で不活化された微生物が直ちに可視光に曝され, 光回復する可能性が懸念される. 本研究では, 発光ピーク波長265nm, 280nm, 300nmのUV-LEDを用いて大腸菌を不活化し, その後の光回復を比較することで, 不活化と光回復の両方を考慮して, POU処理に適した不活化波長を明らかにすることを目的とした. 実験の結果, 265nmと280nmのUV-LEDの不活化速度は同等であった. また, 各UV-LEDの3log不活化に要する電力量を比較すると, 本研究の範囲では280nmのUV-LEDが最も電力量あたりの不活化効率に優れていた. 一方, いずれのUV-LEDでも, 3log不活化後に可視光照射で光回復を生じ, 光回復飽和後の実質の不活化率は265nm, 280nm, 300nmの順に0.51, 0.55, 0.42logとなった. 本研究により, POU型浄水装置に導入するUV-LED素子の波長選定に有用な知見が得られた.

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参考文献 (19)*注記

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