実世界に情報を宿す拡張現実型情報提示手法の研究

  • 苗村 健
    東京大学大学院情報理工学系研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Augmenting the Real World for Ubiquitous Information Environment
  • ジッセカイ ニ ジョウホウ オ ヤドス カクチョウ ゲンジツガタ ジョウホウ テイジ シュホウ ノ ケンキュウ

この論文をさがす

抄録

情報技術の進展に伴い,我々は膨大な情報に囲まれながら生活をするようになってきた.このため,必要な情報にだけ効率的にアクセスできる手段をいかにして構築していくかが重要な技術課題になっている.本論文では,実世界中の様々なところに,人に見えない形・聞こえない形で情報を「宿す」ことによって,生活環境に密接した情報環境を実現する情報提示手法について述べる.これは,UbiquitousComputingにおけるinvisibleな情報環境の実現を目指した試みである.従来の「位置計測に基づくコンピューティング」に比べ,この「物体に情報を宿す」アプローチは,シンプルな構成によって原理的に高速で多人数でも容易に利用できるという特徴を有する.具体的には,超音波を使って空間的な定位が可能な形で音声情報を伝達するu-soulと,プロジェクタ映像の中に情報を埋め込むPVLCプロジェクタについて紹介する.

収録刊行物

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ