日本語非母語話者と母語話者が学びあうビジネスコミュニケーション教育

  • 近藤 彩
    麗澤大学外国語学部・大学院言語教育研究科

書誌事項

タイトル別名
  • 日本語非母語話者と母語話者が学びあうビジネスコミュニケーション教育 : ダイバーシティの中で活躍できる人材の育成に向けて
  • ニホンゴ ヒボゴワシャ ト ボゴワシャ ガ マナビアウ ビジネス コミュニケーション キョウイク : ダイバーシティ ノ ナカ デ カツヤク デキル ジンザイ ノ イクセイ ニ ムケテ
  • ダイバーシティの中で活躍できる人材の育成に向けて

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抄録

海外の日系企業はもとより、国内の日本企業でもますます日本語非母語話者が採用されつつあり、職場が多国籍化している。このような日本語母語話者と非母語話者が働く職場では、両者の密なコミュニケーションは非常に重要となってくる。本稿では、まず、ビジネスコミュニケーションの必要性について、次に、ビジネスコミュニケーションの教育実践の一例を紹介する。当該実践は、日本人学生と留学生の双方を対象としたものであり、両者が初めて取り組む課題(SWOT分析)を達成していくまでのプロセスに焦点を絞る。共に学びあい協働で自分たちの企画を提案するこの学習活動は、日本語習得のみをゴールとするのではなく、仕事で遂行する課題を想定し、日本語を駆使してその課題を達成することに主眼が置かれている。このプロセスアプローチはもともと非母語話者を対象に実践されたてきたものだが、母語に関わらずダイバーシティの中で活躍できる人材の育成に貢献できるものであると考える。これからの日本語教育では、コミュニケーションのカウンターパートである母語話者と非母語話者が協働で多くの課題を達成する場が提供されることが重要となる。

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