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Bibliographic Information
- Other Title
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- 皆伐作業との經費比較
Description
1.擇伐作業林に於ける斫伐經費が皆伐のそれに比較して、如何なる影響を受けるかを知るには種々なる方法が考へられるが、こゝこは同一事業所の年度別經費單價を算出して、彼此對照するの方法を採つた。<br>2.理論上直接影響すると考へられる因子は、a.事業面積の擴大、b.伐採木の選定、c.殘存木、後繼稚樹の存置<br>等であつて、之等がa.伐木造林費、b.木寄費、c.檢知手傳人夫賃、d.軌道運材費、e.搬出路開設費、f.伐採木選定手傳人夫賃、等の費目に經費増として現はれるであらう。<br>3.伐木造材費は地況、林況に依る影響が比較的少く、擇伐となつたとき最も明瞭に經費の増を現はす傾向があつて、皆伐に比しおよそ40~45%の經費増を示すものと思はれる。<br>4.木寄費は作業種の變化に因る影響よりも、地況、林況の變化に依る影響が大きいため實行經費の上にはその結果が明瞭に現はれ難いが、大體20~30%の經費増を來すものと見るのが適當の樣である。<br>5.檢知手傳人夫賃は實行結果の上には、さまで明瞭にその影響を現はさない。<br>6.軌道運材費は大體に於て影響僅少で、實行經費面には多くの場合現はれない程度のものである。<br>7.搬出路開設費は地況、林況、殊に地況に支配さるゝこと大であるが、大體5~15%の經費増を來すものと見ることを得よう。<br>8.伐採木選定手傳人夫賃は立米當り約一錢五厘を餘分に要する。9.上記各費目の上に現はれた影響は、全體として10~15%の斫伐事業費の増加として現はれて來る。<br>10.擇伐を採用した當初の年は、その經費増の割合が明瞭であるが、年を追つて次第にその比率を減少する傾向がある。
Journal
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- THE JOURNAL OF THE SOCIETY OF FORESTRY
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THE JOURNAL OF THE SOCIETY OF FORESTRY 15 (10), 843-865, 1933
THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680347213440
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- NII Article ID
- 130003781616
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- ISSN
- 21858187
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed