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- SAITO Akira
- University of Tokyo
Bibliographic Information
- Other Title
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- バーヴィヴェーカの知覚論
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Abstract
バーヴィヴェーカ (Bhaviveka, 490-570頃) は,『中観心論』第5章において, 唯識無境説および遍計所執性 (構想分別された性質) 批判に関連して, 世俗の立場からという限定つきながら, 自らの知覚論と意味論を展開する. その知覚論によれば, 元素の集積したものが認識対象 (alambana 所縁) となり, それはまた, それに似た顕現をもつ知の原因 (tadabhamatihetu) でいうかたちあるという (kk. 35-36). 視覚の対象は色形 (rupa) であり, それはまた, 音声や香り等の色形でないものから区別された, 基体 (vastu) として顕現する知の活動対象 (gocara) であるともいわれる. そのような色形はまた, ―縄を縄として認識するような―分別知の対象として存在する.<br>本論文は, このようなバーヴィヴェーカの知覚論の特色に焦点をあて, かれが後代に得た「経 [量部] 中観派」という呼称との関連を考察する. その上でまた, 知覚論の視点からみた説一切有部, ディグナーガ, およびダルマキールティ説との連続性と異質性の一端を跡づける.
Journal
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- Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu)
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Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu) 54 (3), 1212-1220, 2006
Japanese Association of Indian and Buddhist Studies
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680355201792
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- NII Article ID
- 110004708529
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- NII Book ID
- AN00018579
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- ISSN
- 18840051
- 00194344
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- NDL BIB ID
- 7861483
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- Data Source
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- Abstract License Flag
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