地盤条件を考慮した大規模地震における低圧ガスねじ継手鋼管の被害率予測式の検討
説明
低圧ガス導管のうちねじ継手鋼管について兵庫県南部地震での被害分析を行い, 被害率予測式を作成した.分析より被害率は (1) 沖積平野を基準とすると人工改変地・谷底平野で大きく, 良質地盤で小さくなる,(2) SI値の増加にともない増加するがSI値が100kine を超えても急激に増加はしない,(3) 液状化が発生すると液状化層厚の増加にともない増加するとの結果を得た.こうした傾向を簡潔に表現する被害率予測式を, SI値を地震動強度とする標準被害率曲線に地盤・液状化層厚の影響を係数として乗じる形式として作成した.標準被害率曲線および各係数は兵庫県南部地震における実被害率にもとづき設定した.このため従来の予測式と比較して, 地盤の影響鯛忠実に反映されていること, SI 値100kine以上において精度が向上していることを確認した.
収録刊行物
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- 地震工学研究発表会講演論文集
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地震工学研究発表会講演論文集 26 1333-1336, 2001
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680361354752
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- NII論文ID
- 130004294402
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- ISSN
- 18848435
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可