粘性土の繰返しせん断強度に及ぼす間隙水の水素イオン濃度指数の影響

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抄録

間隙水の水素イオン濃度指数 (pH) が, 宇部岬粘性土および庄原粘土の繰返しせん断強度に及ぼす影響を調べることを目的として繰返し三軸試験を行った.宇部岬粘性土の場合, 間隙水が酸性, 中性, アルカリ性となるような3種類のpHをもつ供試体を, 庄原粘土の場合, 同様に4種類のpHをもつ供試体を圧密によって作製した.実験から得られた結果は次のとおりである.間隙水のpHの違いによって形成される土粒子構造には差異が見られそのことが繰返しせん断強度に大きく影響を与える.すなわち, 庄原粘土のpH=9.3供試体は, 特異な凝集を起こして繰返しせん断強度は極めて大きい.この供試体以外の庄原粘土および宇部岬粘性土の3供試体は, 試料採取時のpHの場合に繰返しせん断強度は最も大きくなった.

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  • CRID
    1390282680362672384
  • NII論文ID
    130004293871
  • DOI
    10.11532/proee1997.24.437
  • ISSN
    18848435
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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