吸乳期の褐毛和種子牛における放牧時の行動
抄録
子牛の吸乳期における詳細な生態を把握するためにその行動を調査した。吸乳行動時間は成長に伴い減少し, 逆に食草ならびに反芻行動時間は増加した。食草行動は日の出や日没付近に集中する傾向にあり, 成牛のそれに類似した。全食草時間に占める野草の採食時間割合は17週齢の子牛で5割程度であった。子牛の1日当りの歩行距離は舎飼時 (面積3.7a) では約1km, 放牧時 (面積171.3a) では約3kmであり, 放牧時では特に食草時の歩行距離が多かった。母子間の距離は食草時に離れ, 休息や反芻時に近づく傾向が認められた。
収録刊行物
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- 日本草地学会九州支部会報
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日本草地学会九州支部会報 27 (2), 30-35, 1997
日本暖地畜産学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680371352960
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- NII論文ID
- 130004970474
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- ISSN
- 18846408
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可